JR四国バス(高松市)は23日、徳島県内と大阪方面を結ぶ「阿波エクスプレス大阪号」のうち、1日2往復している小松島港発着の全便を徳島駅発着に、休日に1日2往復している奈良発着の全便を大阪駅発着にすると発表した。利用客の低迷が理由で、7月1日から。

 小松島港発着便は徳島駅、松茂などを経由し、なんばや大阪駅と結んでいるが、2009年10月の運行開始当初から、小松島港-徳島駅間の利用客が1便平均約1人だった。06年7月から土日祝日と年末年始に大阪経由で運行している奈良発着便(マリンピア沖洲-奈良駅)も、大阪-奈良間の利用客が1便平均1~2人にとどまっている。

 大阪号は同社と西日本JRバス(大阪市)、本四海峡バス(神戸市)の共同運行。県南と関西方面を結ぶ路線は01年10月に阿南駅発着の1日6往復を新設したが、利用が伸び悩み、うち4往復を09年10月から小松島港発着(大阪、神戸各2往復)に変更。残る阿南駅発着の2往復は今月末で廃止する。

 一方、徳島と神戸方面を結ぶ「神戸号」は、小松島港発着の2往復を維持する。県南と関西方面を結ぶ定期運行の高速バスは、JR四国バスのほか徳島バス(徳島市)が1日6往復している。徳島-奈良間の定期運行の高速バスは、徳島バスも3月末で運行を休止した。